刃物市場 TEL / FAX / メール注文可能
買い物かごを表示 お買い物ガイド 電話 / FAX番号
メールによる注文






もっと知りたい刃物のこと

月1回無料配信 刃物市場のメルマガ

新聞・雑誌・TVで紹介されました。  
 刃物市場 > コンテンツ > 刃物の匠> CANARY 和田 正芳
品質にはとことんこだわる。買って良かったって感じて欲しいから・・・

たまたま両親が長谷川刃物(株)に勤めていたのがキッカケで入社した和田さん。ピンキングなどの鋳物で作られていたハサミが少なくなって、ステンレス製のハサミが増えてきたそんな時代にハサミの世界に飛び込んだ。

「ハサミは日々の生活においては頻繁に使うものではないと思うけど、一家に1本は必要なもの。」と語る和田さんがこの業界に勤め始めた頃は、リサイクルハサミのような便利なハサミはなくて、ハサミは切れれば良いという感じの時代だったそうである。

入社以来、様々な工程で作業をしてきたが、諸先輩方から技術を学び、盗み、最終的にはハサミの仕組み(最終調整)に魅せられ、仕組みの道へ進んでいった。長谷川刃物のハサミはどこにも負けない切れ味と耐久性が評価されているので、常に一本一本を丁寧に仕組んでいる。だから、どんなハサミを使ってもしっかり切れるし、品質が長持ちする。「お客さんをガッカリさせたくない。」という信念を持って、真摯な姿勢で商品を作っている。

ハサミの仕組み(最終調整)

「ハサミは鋲とハサミの反り(曲げ)の関係で切る時の荷重と切れ味が決定するんだ。」と和田さんは語る。つまり鋲の調整とソリでハサミの良し悪しが決定するということである。それだけにこの工程は重要となる。組立てられ和田さんのところに運ばれてくるハサミを見ると、全部同じように見える。しかし実際に触ってみると一本一本、その調子は異なる。重すぎたり軽すぎたり、切れにくかったりと様々だ。

手の感覚を頼りに瞬時に調整の必要な箇所を判別し、鋲の調整や反りをつける。この作業だけは機械ではできない。そんなところが職人にとっては面白いのだろう。しかし1日でさばく数が半端じゃない。1日700本から800本は最低仕組む言う。つまり1本あたり40秒ほどで丁寧に完璧に仕上げなければならないのである。仕上げられたハサミは調子のバラツキがなくどれも同じハサミのようになっていた。やはり匠と呼ぶにふさわしい技術だ。

調整が終わったハサミは実際に布を切って切れ味を確認するのだが、面白いエピソードがある。以前、左手用の専用ハサミを作り始めた頃、 左手用だから当然テストも左手で行っていたところ、箸も鋏も左手で使えるようになってしまったのだそうだ。

品質にはとことんこだわりたい。100円均一のような品質を軽視した考え方はしたくない。メーカーは良い商品を作って、いつまでも愛着をもって使ってもらえるそんな商品を作って行きたい。

和田さんはリサイクル関連のハサミが開発された当時は実用的でかなり画期的な商品だったと振り返る。リサイクル関連の商品は発売以降もお客様に支持され続け、今でも売れ続ける大ヒット商品となった。今後は多目的なハサミ(リサイクルハサミやキッチンハサミ、普通のハサミ)でデザインも良く、使い勝手も良いハサミや、時間やコストを気にせずに最高級なハサミを作ってみたいそうだ。きっと良いものを作ってくれるだろう。


社長のコメント

和田さんには二代に渡ってお世話になっており、入社以来35年、ハサミの生命線である仕組み(調整)をやってもらってます。人の手というのは、子供から大人までそれぞれ大きさも力の入れ方も千差万別です。その全ての人に満足に使っていただくために、一丁一丁、丁寧に調整をしていきます。ハサミは2つのものが1つになっています。その2つの物がお互いに重なり合って切れるという素晴らしさを実感するものです。従って動物的勘と繊細さが必要な大変な仕事です。これからも今までの経験と技術を更に磨いて、ますます頑張って欲しいと思ってます。これからもよろしく。



(C) 2000 - HAMONOICHIBA, All Rights Reserved.